Author:yoshimayo
官能小説の朗読会での朗読内容や寄せていただいた写真を気ままに載せてます。
のんびり温泉一人旅(が、多い・・・)気の向くままなので、気まぐれ日記になると思いま~す。
読んでくださってありがとうございます。
これからもどうぞよろしく。
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デートの帰り、彼女の家の裏にある山の頂上で
いちゃつき始めたカップルを見ながら 啓次はズボンを降ろし始めた。 桂子と北条は、頂上に上がる階段のところで キスしながらお互いの身体を弄り合っていた。 そこなら、万が一人が上がってきてもすぐわかる。 上がってくる人にはちょうど木の陰で見えない。 啓次はそのこともこの4日のうちに熟知した。 4日間ここに通っているが、桂子以外一度も 人に会ったことがない。 昼間は何人か上がってくるが、途中の林が深く 夕方や夜は子どもには不気味すぎる。 大人でも途中の神社まで来て引き返す。 この頂上に通じる道は、神社のちょうど裏にあり 知った人でないと、これが道? と言うくらいわかりにくい。そのくらい林が深い。 桂子は誰にも会うことなく、 黙々と上り下りができるこのコースを 絶好のトレーニングコースと思っていたようだ。 |
戸丘啓次は、高校三年生だが
ほとんど学校に行っていない。 父親が経営する自動車修理工場の二階で 一週間に4日は過ごしている。 自動車修理工場と言っても山の中にあって 廃車寸前の車を部品取り用のために置いておく 倉庫みたいなところだ。 父親らがいる修理工場自体は町中にある。 気が向いたら、2つ上の兄の靖一を手伝って 車の下に潜り込んで部品を外す。 親は、適当でも手伝ってくれてればいい と言う感じで、学校のことは言わない。 珍しく、長時間車の部品外しにつきあう啓次に 「なんかいいことでもあったか?」 と靖一が声をかける。 「まあな。」 理由はわからないが珍しく機嫌がいい弟を見て なんとなく嬉しくなって 「女か?」と冗談半分で聞くと 「そうや。」と答える。 靖一は女に縁がないが、 啓次はよく女を工場の二階に連れてくる。 同じ学校の生徒ではないが 女子高生だったり、OLだったり、たまに 見るからに人妻という女も来る。 たまに靖一も、おこぼれにあやかることもある。 弟が機嫌のいいときは、 必ず数日中に女を連れてくる。 それが靖一の密かな楽しみでもあった。 久しぶりに女にありつけるかもしれない。 |
「ねえ、桂子の話聴いた?」
「桂子って、三組の?テニス部だった子? 途中で転校したよね。」 「そう、その山中桂子。彼女が転校した理由がね お父さんの転勤じゃなかったって話。」 「ううん、知らないわ。けど今頃なんで?」 「この間、北条くんに会ったのよ。偶然。」 「あ、当時桂子の彼氏だった。」 「そう、あの子らはもう有名だったもんね。 でも転校で分かれることになった、って思ってた。」 「なんで?北条くんも知らなかったの? 桂子の引っ越し先。」 「教えてもらえなかったって。当時はね。」 「どういうこと?」 「桂子の転校ってすごく突然だったじゃない。」 「うん、元一組のみんなで家に行ったよね。 もう引っ越ししたあとだったけど。」 「そうそう。ねぇ、マヨッチ。部屋にいかん?」 真理子は、休憩用にと部屋も取ってくれていた。 「そうやね。孝之くんも待ってるかも。」 「ああ、あいつは大丈夫。釣りに行くって 湖に行ったから夕方まで帰らんわ。」 |
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